遺産分割調停で決まった結果をひっくり返し、調停・裁判をしてきた他の相続人と和解により解決できた事例
- 2022.07.05
依頼者属性
年代:50代
被相続人との関係:お子さん
相手方:兄弟等
財産:不動産
争点
遺産分割、不動産売買
相談に至った経緯
相手方は、不動産の維持管理費等の負担について相続人同士で合意して解決したはずだったのですが、解決していないとの主張で、裁判にまで発展しました。
当初の遺産分割の話し合いでは不動産をご依頼者と他の相続人とで共有することが決まっていましたが、これによりご依頼者も不動産を共有し続けることが難しく、売却するしかないと思うようになりました。
感情的な対立も激しくなっており、円満に話し合える状況ではありませんでしたのでご相談をいただきました。
弁護士が対応したこと
相手方の考えは強固で感情的な対立も激しかったので、後々の不動産売却のことまで考えると、判決による解決よりも和解による解決が望ましい事案でした。
相手方にも当初から弁護士がついていましたが、裁判では相手方ご本人の一部も出廷されていました。一般的には多くないケースですが、それほど感情的な対立が強かったものと思われます。
そのため裁判ではこちらがすべき主張をしつつも、相手方の主張も聞きながら、本来の争点とは異なると思われる主張にも丁寧に対応し、ご依頼者の希望を叶える和解につなげられるようにしました。
結果
裁判では、相手方と和解による解決を図ることができました。
また不動産の売却に関しては、相手方である他の相続人と合意し、スムーズに売却手続きを済ますことができました。
ご依頼者は相続分どおりの売却代金をもらうことができ、ご満足いただけました。
弁護士からのコメント
裁判では、異を唱えるべき主張に対して、はっきりした態度で反論を提出しました。
しかし後々の不動産の売却を考えると、他の相続人と協力して進める必要があったため、これ以上関係性を悪化させないことも最初から心掛けていました。
遺産分割に関しては、特に不動産絡みの案件は、感情的対立から合理的な話し合いができないことがあります。
そういった場合には、弁護士に依頼すればスムーズに解決ができることが多くありますのでお気軽にご相談ください。