弁護士の介入で難航していた遺産分割が円満解決!地主との交渉で建物の買取額も増加
- 2024.09.12
依頼者属性
被相続人との関係:甥
相手方:兄弟、従兄弟、叔父
財産:不動産、預貯金、株
エリア:都内
相談に至った経緯
二次相続が発生していることと、借地上の建物の処理が難しいことから遺産分割協議が進んでおらず、どうにか進めたい、地主との関係も整理したいとのことでご相談いただきました。
弁護士が対応したこと
遺産分割について
対象の建物は相続人の居住や利用が想定しづらい物件であったことから、遺産分割協議と共に協議成立後の建物の処理も見据えて進めることになりました。
建物は間口が狭かったため基本的には建て直しができない物件であったこと、建物内が荒れていたり買主に告知すべき重要事項があったりしたことから売却が難しいことが予想されました。また、接する道路が狭く重機が入れない状況で、道路と敷地との高低差も大きく、解体するにも多額の費用を要することが明らかでした。
以上の状況を念頭に、相続財産の調査と併行して建物の査定、売却可能性を探りました。なんとか売却の可能性を見出すことができたので、そのタイミングで他の相続人へ連絡をとり、建物の問題点や査定、売却見込みなどもあわせてお伝えし、遺産分割協議を進めました。二次相続も発生している状況ではありましたが、お話の結果、どなたとも揉めることはなく、一部の相続人からは依頼者へ相続分を譲渡してもらうこともでき、円満に協議が成立しました。
不動産の処分について
相続人の誰も建物の取得を望まず処理の必要があったため、依頼者から相続財産の分配、整理の代行についても依頼を受け、預貯金の解約や建物の処分を進めました。
受任当初の調査により売却の見込みがあったものの、買主側の希望と地主側の主張が折り合わず、売却は断念せざるを得なくなりました。
建物を解体して土地を地主に返すのは多額の費用がかかるため、地主側と建物の買い取りについて交渉を進める方針で解決を目指しました。
結果
地主側との交渉の結果、地主に建物を買い取ってもらうことで合意することができ、懸案だった建物の処理も無事に終えることができました。
金額も、第三者への売却を考えていた際の金額より増額した金額にて買い取ってもらうことができ、依頼者含め相続人の方の分配額を増やすことができました。
弁護士からのコメント
借地上の建物であったり立地条件に難があったりと、処理が難しい不動産でも解決の実績があります。なるべく円満でスムーズな解決を目指し、事案によって、相続分の譲渡を受けて相続分を増やす交渉も視野に入れながら進めております。
遺産分割協議や不動産の処理のほか、遺産分割後の相続財産の整理や分配についてもご相談をお受けしております。
お気軽にご相談ください。